日本語字幕と音声ガイドで感動をみんなのものに!

WOWOW様にて新人研修のお手伝いをしました

2016年4月20 日(水)、株式会社WOWOW様主催の新入社員研修「映像のバリアフリー」に関するワークショップの「日本語字幕ワークショップ」をMASCが担当させていただきました。
フレッシュなスーツ姿に、緊張した面持ちの新入社員の皆さんと、映像のバリアフリーについて考える良い機会となりました。

ワークショップでは、日本語字幕や音声ガイドの制作体験や鑑賞体験をするだけではなく、聴覚障害・視覚障害のゲストと接点をもつことで、「聞こえない・聞こえにくい」「見えない・見えにくい」状況を身近に感じることに重点を置きました。
研修の内容レポートと、参加者の感想を一部ご紹介いたします!

日本語字幕 ワークショップ

  • 字幕鑑賞体験 
    映画のワンシーンの音を消して、数パターンの字幕つきで鑑賞しました。
    ディスカッションでは、音がないとかえって映像に集中できたという意見や、字幕がないと辛い、字幕の違いによって映像の印象が変わるという意見などが飛び交いました!
  • 「聞こえ」について考える
    聴覚障害といっても、全員が全く聞こえないわけではなく、
    聞こえには多様性があるということをお話ししました。
    WOWOWで働く聴覚障害の社員の方から、
    手話通訳を介してご自身の聞こえについてお話しいただきました。
  • 字幕制作体験
    不自然な字幕をワークシートで用意し、
    どう変えればもっと楽しめる字幕になるのか、それぞれで考えてもらいました。
    さきほどの社員の方にもご意見を伺い、一同が頷くシーンもありました!
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▽ ゲストとしてご参加いただいた社員さんのご感想 ▽

自分も聴覚障がい者として、みなさんと一緒に日本語字幕の体験をさせていただきました。
字幕付の映画は、ストーリーや映像の雰囲気がわかるという以上に、聞こえない人には魅力的ということを
みなさんに理解していただけた貴重な時間だったと感じています。
お互いみなさんと一緒に席を並べて、同じ映画を堂々と対等に見ることができるからこそ、
字幕は聞こえない私たちにとっては素敵なもので、また福祉の一環として考えるのではなく、
こどもから高齢者まで幅広くみなさんに楽しんでいただけるようなきっかけにもなったのではないかと思います。
この機会を与えていただいたスタッフのみなさま方、関係者のみなさま方ありがとうございました。

音声ガイド ワークショップ

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  • グループディスカッション
    視覚障害のゲストと一緒にさまざまなテーマを語り合いました!
    交流することで、障害に対するイメージを変えることができたでしょうか。
  • 音声ガイド鑑賞体験
    アイマスクをして映画を鑑賞しました。
    視覚障害者の追体験というわけではなく、
    映画を鑑賞するとき音声ガイドがあることで、
    自分の中にどのようなイメージが広がるのか体験してもらいました。
  • 音声ガイド制作体験
    WOWOWさんのドラマで音声ガイドを制作しました!
    視覚障害のゲストに意見を聞きながらグループで話し合って制作し、
    ナレーターを決めて発表してもらいます。
    身体も動かす体験なので、ところどころ笑いも巻き起こり、
    だんだんと打ち解けていく様子も感じられました。
    さて、作った音声ガイドは他の皆さんにしっかり伝わっているでしょうか。

▽ 参加されたみなさんのご感想(原文ママ) ▽

・今回のワークショップを通して、自分がいかに視覚や聴覚に頼っているのか実感しました。人によってできないことは様々ですが、自分の「当たり前」が他の人にとってそうでない場合があるのだと考えるきっかけになりました。

・いつも何気なく見ている字幕は、どうやったらうまく伝わるかをこんなにも考えてつけられているものなのだと知って驚いた。また、障害のある人にも協力してもらうことで、より良い字幕になると思った。障害のある人も障害を才能や個性とポジティブに捉えているため、その人たちのためにも工夫したサービスを提供したい。

・視覚や聴覚に障害のある方にも、見え方や聞こえ方が様々であるということを知りました。これは見えて聞こえる人にも同様で、同じ話をしても相手によってはとらえ方に違いが出るのではないかと考えました。正しく自分と同じ解釈で相手に伝える難しさを知り、お客さまとお仕事する上で意識する必要があると考えました。

・伝える方法は様々で、伝え方も様々であることに気づいた。たった一言言うだけでも感じ方がまるで違うことに気づいた。これからは言葉と表現を大切にしていきたいと思う。

・研修を通して、聞こえない、見えないことに対する意識が「何をするのもできない」という認識から、「工夫すればやれる、理解できる」に変化したような気がした。その工夫の部分も想像で思いつけるのだと思った。

WOWOW担当者様のご感想

あらゆるエンターテイメントユーザー間の情報格差をなくすことは当たり前のサービスであるということ、本当の意味で「みなさんに楽しんでいただく」姿勢を放送事業に関わる新人が、このタイミングで体験として刻むことは、非常に貴重なことと思います。
単に日本語字幕や音声ガイドについて、紹介し、教え、体験させるだけではなく、
聞こえない、見えないとはどういうことか、普段の自分がどれだけ想像力に乏しいか、という前提から気付きをいただいたことで、メッセージがより鮮明に伝わってきました。
参加されたみなさんのご感想をみると、字幕や音声ガイドの体験にもかかわらず、「伝える」ということやコミュニケーションについて、人それぞれに気づきがあったようで大変嬉しく思います。
伝えたいのに伝わらないもどかしさ、その問題を乗り越える工夫を考える過程を体験していただき、映像制作にも通じる「伝える」ことの面白さを、これから映像コンテンツの製作に関わっていく新入社員の皆さんにお伝えできていれば幸いです。皆さん、ありがとうございました。

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各業界の努力によって映像のバリアフリーが着実に進んでいる今だからこそ、当事者と接点を持つこのような研修プログラムをMASCでも推進していきたいと思います!

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