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つなぐ(アーカイブ)

恒久的なアーカイブとその利用

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地上波デジタル放送を観るとき、リモコンの「字幕」ボタンを押すと、多くの番組で字幕が表示されます。しかし放送されたコンテンツがDVDパッケージ化されるとき、必ずしも字幕が収録されるわけではありません。なぜなら放送で使った「字幕データ」は放送局の所有物だからです。

本来は、映画やアニメーションが製作される時点で字幕や音声ガイドデータも同時に作られ、管理されることが望ましいのですが、現状では工程進捗と切り離されているため、作品自体と同じレベルできっちりと管理している会社はほとんどないのです。“どこかにあったはずだが……”“あったことをしらなかった”という声は、権利者側の担当者からもユーザーからもよく聞こえてきます。

本来1つの映像作品に対して、完成したオフィシャルな字幕と音声ガイドのデータは1つあればいいはず。それを公共的に管理し配信、あるいは運用する仕組みができれば、メディアを発信する会社のコストは圧倒的に下がります。

字幕・音声ガイドデータが作品ごとにきっちりと管理されていれば、各メディアを発売・送信する事業者が利用する際にして映像と同期させることは技術的に可能であり、数々の問題の抜本的な対策ともなります。現在すでに「音声透かし」技術や「フィンガープリント」技術を使って映像データに字幕や音声ガイドを同期することが実用化しています。

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